楽天・松井裕8Sも被弾で今季初失点
「楽天5-4ロッテ」(16日、コボスタ)
あっけなく「ゼロ」が途絶えた。楽天・松井裕が2点リードの九回、2死から荻野に左越えソロ本塁打を浴び、今季14試合目で初めて失点した。「あと1人」の場面で待っていた落とし穴に、マウンドでぼうぜんと立ち尽くした。
その時点で打率2割を切っていた伏兵にくらった、まさかの一発。すぐにマウンドに集まった嶋や藤田らに声をかけられ、「勝ち試合にするのが僕の仕事」と気持ちを切り替えた。続く清田に左前打を打たれたが鈴木をなんとか一直に仕留めて今季8セーブ目を挙げた。
強いこだわりを見せていた開幕からの無失点は、16回2/3でストップした。初めて奪三振ゼロに終わったように、この日は球にいつもの勢いがなかった。「勝ったので良かった」と話した試合後も表情はこわばったままだ。
「いい勉強になった」と大久保監督。「忘れる」ことも抑えの大事な仕事だ。次回の登板で、真価が問われる。