「広島２－１ＤｅＮＡ」（１７日、マツダ）

　あと１点が遠かった。１－２の九回、１死二塁から代打荒波のバットを折られながらの一打は、三本間のライン際で止まる内野安打。神がかり的な“秘打”で一、三塁としたが、石川、関根が連続三振し、ＤｅＮＡの連勝は５で止まった。

　「あと半歩というところまでチャンスをつくれた。荒波の執念は感じたけど。悔いはないです。いい野球だった」。中畑監督はサバサバと振り返った。

　敗戦の中に収穫もあった。登板過多で疲労の色が見えた守護神、ドラフト１位・山崎康（亜大）を今遠征で起用しないで済んだ。

　「一連のスパンで考えたら、彼の存在は絶大。いい休養がとれた。次から十分いける。早く登板する機会をつくることが大事」と、この日の１敗に先を見据えた。山崎康も「しっかり休めました。次はいい感覚でゲームに向かえます」と充電完了宣言だ。

　２位・巨人も敗れて、３ゲーム差は変わらず。「次、頑張りましょう」。首位を走る余裕すら感じた。