「交流戦、ヤクルト５－１２日本ハム」（２６日、神宮）

　交流戦初戦から風格を見せつけた。日本ハム・中田が、リーグトップの１７号３ランを含む２安打。自己最多タイの１試合５打点で４５打点目を挙げた。本塁打、打点の２冠に躍り出た主砲。クラブハウスへと引き揚げる通路、ファンからの中田コールに笑顔で手を振った。

　「投手を助けられてよかったです。みんながチャンスで回してくれたおかげです」と笑顔で答えた。

　球界屈指の４番としての存在感。序盤からヤクルト投手陣を威嚇した。中犠飛などで３打席目まで２打点を挙げ、迎えた４打席目、六回１死一、二塁。徳山の変化球にバットが遅れ気味に出たが、右方向へ押し込んだ。パワーと技が融合した一発にうれしそうにベースを回った。この一発で４２打点の西武・中村を抜き去った。

　昨オフの厳しい自主トレの成果が開幕からの好調が継続できている。この日はオフの自主トレのパーソナルトレーナー、ケビン山崎氏が激励に訪れた。１００キロから９４キロに減らした体重を維持する中田は「体が軽いですね」と得意げに答えた。体のキレは例年になくいいとケビン氏も目を見張る。「しなやかでありながらアクティブ」と評する。

　「気が抜けない戦いが続くけど、もっと貢献したい」と中田。交流戦でも本塁打、打点を量産する。