ヤクルト・デニング九回2死から同点打
「交流戦、ヤクルト5-5日本ハム」(27日、神宮)
ヤクルトの新助っ人が勝負強さを見せつけた。4-5で迎えた土壇場の九回2死二塁。入団後初先発のデニングが、内角低め直球をライナーで右前へ運んだ。起死回生の同点適時打。来日初安打がチームのピンチを救った。
貴重な一打に「最後の最後にチームを救えて満足している」と満面の笑みを浮かべた。前日は入団会見後に即ベンチ入りし、出身地の豪州から駆けつけた両親の前で代打で初出場。だが結果はバットを振らず死球に終わっただけに、「特別な1日となった。両親の前で打てて満足だ」と喜びもひとしおだ。
BCリーグ・新潟在籍時は家賃4万円のワンルームに住み、食事は500円の日替わり定食。ハングリーな精神を持つ苦労人が、チームの起爆剤になる。