De筒香DHで復帰へ「もうOKです」
「交流戦、ロッテ4-3DeNA」(29日、QVC)
切り札は最後に登場した。1点を追う九回、2死三塁。DeNA・中畑監督は代打・筒香を告げた。鋭いスイングから3球ファウルの後の4球目。放った一撃は、西野のグラブをはじいたが捕球され、一塁に送球されて、幕は閉じた。
「ゲームから離れているので、じっくり見てストライクをとられてもしようがない。問題なくできました」。全球スイングした、1打席を振り返った。
時折激しく降った雨の中、後味の悪い敗戦だった。七回、同点とされ、なお2死三塁で、長田が打者今江のはるか頭上を通過する痛恨の暴投で、勝ち越し点を献上した。
中畑監督は「ボールが全部ぬれていた。審判団が雨用の準備をしていなかった。常に雨用の用意する決まりにすればいいと言ったよ」と苦言を呈した。
前夜は主砲をDHで起用するプランがあった。中畑監督は、この日になって方向転換した。「打った後、走ることがどこまでできるか。雨で足場も悪い。人工芝は止まれない。DHでも走る行為はあるからね」。試合前から降った雨が主砲の代打待機を決断させた。
「あす、DHでいけるかどうか聞く。本人は『いける』って言うかもしれないけどね」と中畑監督。筒香はこの日「あしたはもうOKです。DHで出るために準備して球場に入ります」と誓った。