大谷 日本ハム史上初!開幕投手7連勝
「交流戦、日本ハム4-2中日」(30日、札幌ド)
大谷がエースの風格を漂わせる投球で開幕7連勝を飾り、日本ハムを1日で首位に押し戻した。8回を3安打2失点。今季最多となる毎回の13奪三振の快投。勝ち星が両リーグトップに立ったが、浮かれた様子はない。「うれしいけど、まだまだ足りない。もっともっと勝てるように頑張りたい」と、どこまでも貪欲だ。
序盤は3四球と制球が乱れた。三回まで2失点。だが四回以降は修正した。「前半はどうなるかと思ったけど、後先考えず、いっぱいいっぱい出し切りました」。回を追うごとにギアを上げた。
五回2死からエルナンデスへの3、4球目は、連続で最速159キロをマーク。最後はスライダーで空振り三振を奪うと、グラブをたたいてほえた。四回から八回まではいずれも3者凡退に。一塁から見守った中田は「あいつがギアを上げた時は正直、ど真ん中でも打てないよ」と後輩を頼もしそうに見つめた。
今季3度目の連敗ストッパーになった大谷。開幕投手が開幕から7連勝を飾るのは球団史上初。奪三振は通算69個で楽天・則本を抜いてリーグトップだ。次回は6月6日か7日の阪神戦(甲子園)での先発が有力。「(高校時代)いい思い出はないけど、意識しないでできることをやっていきたい」。聖地で成長した姿を見せつける。