ああオリックス夏を待たずに自力V消滅
「交流戦、オリックス1-2広島」(31日、京セラ)
オリックスは西の好投に報いることができず、借金は今季最多の15に膨れ上がった。ソフトバンクが勝ったため、54試合を終えた段階で自力優勝の可能性が消滅した。
西は自己最多の13奪三振と奮闘したが、1点リードの七回、2死一塁でシアーホルツに中前同点三塁打を喫した。駿太がダイレクト捕球を狙って前進したが、ワンバウンドで頭を越され、一塁走者が生還。運に見放された。
さらに、八回に登板した佐藤達が先頭の松山に本塁打を浴び痛恨の逆転負け。「制球ミス。自分の投球を含め、もっとよくしていきたい」と肩を落とした。
打線はT-岡田の4号ソロによる1点だけ。昨オフに中島、ブランコ、小谷野らを獲得し、悲願のリーグ優勝に向けた大補強を打ったが、最下位に低迷する現状が恨めしい。森脇監督は自力優勝の可能性が消滅したことについて「そういうのもすべて、発奮材料にしていくことが大事」と悔しさを押し殺した。今季19度目の逆転負け。1点差試合は2勝14敗と痛い数字が残る。
試合前には森脇監督、瀬戸山球団本部長、加藤編成部長が約1時間、戦力面などについて会談した。しかし結果は伴わず、先発陣の頭数も不足したままだ。
2日からの巨人戦は、中継ぎで2試合に登板した松葉が先発に戻る。苦戦の波をしのぐ底力が試される。