Gマイコラス初完封 単独首位導いた!
「交流戦、巨人1-0オリックス」(4日、東京ド)
歓喜に酔いしれた。巨人・マイコラスが来日初の完封勝利。チームを単独首位に導いた。ヒーローインタビューでは喜びが爆発。スタンドのローレン夫人が投げキスポーズをする姿がオーロラビジョンに映し出されると、「今日もきれいだよ!いつも応援してくれてありがとう!」と絶叫した。
興奮するのも無理はない。幕切れは劇的だった。1-0の九回、1死満塁。一打逆転の大ピンチで、T-岡田の放った痛烈な打球が三塁線を襲った。「やられたと思った」と覚悟を決めたマイコラス。だが、三塁手の吉川が横っ飛びで好捕し、三ゴロ併殺打にするビッグプレー。「信頼を裏切りそうになったところで、味方が助けてくれた」。恩人の吉川を何度も抱きしめた。
開幕直後は結果が出ず、2軍降格も味わった。転機となったのは、原監督の助言だった。「試合のマウンドと、ブルペンでは別人だぞ。マイコラス以上のものを出そうとしなくていい」。無駄な力みが消え、本来の投球を取り戻した。
米国ではマイナー時代も含めて、完投すら未経験。ベンチ裏へ戻ると、ようやく我に返った。「非常におなかが減ったよ」。満面の笑みを浮かべながら、愛するローレン夫人の待つ自宅へ帰宅した。