ハム大谷、悔し二刀流 初黒星&3三振
「交流戦、阪神1-0日本ハム」(6日、甲子園)
思い出の甲子園で、勝利投手に値する投球をしながらも勝ち星を手にできなかった。「7番・投手」で出場した日本ハム・大谷が7回を4安打1失点。11三振を奪ったが、プロ入り後、聖地で初黒星。開幕からの連勝も7でストップした。
試合後は表情を変えず、「そこは全然、気にしてない。自分のピッチングはできた。点を取られてもしっかり踏ん張れた」。敗れた悔しさをのみ込んだ。
昨年6月。8回無失点で甲子園初白星を挙げた時と同様、初回から安定した投球をみせた。最速157キロ直球にフォークボールを要所で織り交ぜた。悔やまれるのは四回だけだった。2死一、三塁。上本へのフォークが真ん中に入り、中前へ運ばれた。「自分の失投です」と唯一の失点を悔しがった。
今季初の投打二刀流出場だったが、野手として投手大谷を援護できなかったことも敗因だ。五回は無死一、二塁の好機で打席へ。空振り三振に倒れると、後続も凡退して無得点。3打席3三振に「チャンスを生かしきれなかった」と反省した。
甲子園で花巻東高3年以来の二刀流出場。「勝たせたかったけど、まだ何かが足りないと受け止める」。栗山監督は厳しかったが、成長の跡はしっかりと示した。聖地での敗戦を糧に、より逞(たくま)しい投手になってみせる。