オリ金子復活星 3併殺奪って7回0封
「交流戦、中日0-4オリックス」(6日、ナゴド)
右肘手術を乗り越え、オリックス・金子が登板3試合目で今季初勝利を手にした。ここまでの道のりを聞かれると「長くはない。開幕から出て、この時期に初勝利なら長いですが。できれば復帰戦で勝ちたかったけど」と振り返った。
9安打を浴びながら、相手の拙攻にも助けられ3併殺を取り無失点。「走者を出した後を抑えられた」。最速147キロと最盛期には及ばないが、要所で変化球を低めに決めた。
昨年11月29日に右肘の骨棘(こっきょく)除去手術。復帰戦の5月23日・ロッテ戦も、次の同30日・広島戦も、チームを勝利に導けなかった。この間、森脇監督の休養などチームは苦境の底に陥った。
この日はグラブの色を今季2試合で使っていた黒から、昨季と同じベージュに変更。「理由はないです。使いたいものを使っただけ」と話したが、無意識に何かを変えようとしたのかもしれない。
前回、右肘を手術した2011年も初勝利は6月だった。同年は10勝4敗。「投げる試合はすべて勝つつもり。これからもそう」と、今季も巻き返す自信はある。
平野佳、佐藤達とつなぎ、完封リレーで連勝。「金子が勝って、チーム全体が変わる」と福良監督代行。エースの今季初星が復活と反攻を告げた。