ソフトB6連勝 大隣完封1カ月ぶり星
「交流戦、ソフトバンク5-0阪神」(9日、ヤフオク)
魂の115球で復活劇を彩った。3月31日のオリックス戦以来、今季2度目の完封勝利。「交流戦は最後の登板。いい流れをつくって、リーグ戦に戻りたかった。完封は素直にうれしい」。今季5勝目を手にしたソフトバンク・大隣がお立ち台で笑った。
直前4試合は白星なしの3敗。復活の鍵は球威を取り戻した直球にあった。「力勝負ができた。コースが甘くても、ストレートの力で勝てる」。球速は130キロ台中盤でも、凡打の山を築いた。終わってみれば4安打完封。昨年10月28日、シリーズ初登板だった日本シリーズ第3戦で7回無失点と好投した一夜を再現した。
西戸崎合宿所で調整した8日、工藤監督からリリース時の手首の角度を地面と垂直にするようアドバイスされた。ダンベルを使った修正方法を教わり、この日のキャッチボール前にも行った。それが結果につながった。
10日に出場選手登録を外れ、交流戦後に備える。「コツコツ地道にやってきたことが報われた」。苦難を乗り越え、背番号28が一つの階段を上がった。