De山崎康プロ初被弾でサヨナラ黒星
「交流戦、楽天3-2DeNA」(9日、コボスタ)
引き分けを確信して送り出されたDeNAの守護神を悪夢が襲った。延長十二回1死。山崎康がペーニャに投じたツーシームを完璧に捉えられた。プロ初被弾となるサヨナラ本塁打で黒星が刻まれた。
「自分がマウンドに上がって、0に抑えられなかった現実を受け止めたい」。淡々と言葉を重ねる姿に、敗戦を真摯(しんし)に受け入れる姿があった。
中畑監督は「いつかこういうときがくると感じていた。彼には舞台設定が必要。勝ちにいく雰囲気じゃないとな」と言う。勝利で締めくくる役割が、この日は勝ちがなくなった状況での登板。「1点差での登板は燃える」と言う守護神の微妙な精神面の違いを指摘した。
この日は、先に試合を終えた巨人が敗戦。引き分けなら、勝率差で再び首位に浮上するはずだった。勝ちきれない。逃げ切れない。延長戦は今季1勝7敗。引き分けを挟んでの連敗は5に伸び、最大11あった貯金は4にまで減った。
中畑監督は「(山崎康は)これを糧にして、無駄にならないようにしないといけない。あしたいければな。あした」と一夜明けての連投起用を示唆。山崎康も「もっと練習して、もっといい結果に結びつけられるようにしたい」。早期リベンジで悪夢を払しょくする。