楽天ペーニャが劇弾!デーブ監督も称賛
「交流戦、楽天3-2DeNA」(9日、コボスタ)
これまでのうっぷんをひと振りで晴らした。2-2の延長十二回。楽天・ペーニャがDeNAの守護神・山崎康のツーシームを振り抜き、打球は左翼席に吸い込まれた。5月19日以来の一発が殊勲のサヨナラ弾となり「狙い通りの球を仕留められて良かった」と、お立ち台で胸を張った。
今季は4番でスタートしたが調子が上がらず、最近は代打での出番が増えた。それでも腐らなかった。「試合に出ないと、鈍ってくるので」と早めに球場入りし、室内で約30分、マシン打撃を行うことが日課となった。黙々と重ねた努力が実を結んだ。
ベンチ前で助っ人と抱擁した大久保監督は「よく打ってくれた。ホームランは本当に便利なシステムだ」と目を赤くした。5月に4番からの降格を告げた際「それはいいアイデアだ」と返してきたことを振り返り、「これがきっかけになってくれれば」と完全復活に期待した。眠り続けた主砲の一撃。交流戦最後の6連戦で最高のスタートを切った。