中畑Deドロ沼8連敗 悪夢サヨナラ暴投
「交流戦、日本ハム8-7DeNA」(12日、札幌ド)
悔やみ切れない幕切れだった。延長十一回、2死二、三塁。DeNA・国吉が、西川に対して6球直球を続けてフルカウント。悪夢の7球目、フォークがワンバウンドし、バックネット裏を転々とする。痛恨のサヨナラ暴投。激闘は終わった。
「言い訳にならない。ずっと直球を投げていて、フォークは振ってくれると思った。自分の責任です」。国吉は敗戦を受け止めた。中畑監督は「バッテリーの失点の仕方が一緒。戦わずして点をとられている」と敗因を口にする。サヨナラ暴投に、五回、七回の四球がからんでの失点を問題視した。
今季ワーストの8連敗。交流戦は3勝12敗1分で単独最下位が決まった。「8連敗?数はどうしようもない。戦わずして負けるなら、何連敗もする」と手厳しい。その一方で、指揮官は希望の光も感じ取っていた。
3点を追う八回だった。バルディリスの2点二塁打と乙坂の適時三塁打など4長短打で同点とした。「延長に入る流れは非常に強く戦う意識が見られた」。原点の“諦めない野球”は戻りつつある。
「一回勝ちゲームをつくれば、上がっていける雰囲気はつくれる。あすは“獲る”という、強い意識を持ってやるしかない」。泥沼から、はい上がる。