楽天・松井裕 3日連続の16セーブ
「交流戦、楽天3-1中日」(12日、コボスタ)
楽天の守護神が日に日にたくましくなっていく。2点リードの9回に登板し、ポンポンと2者を片付けた松井裕。続く藤井に3ボールとし、9回2死から四球を出した前夜の登板が「頭をよぎった」が、同じ失敗は繰り返さない。キレのある真っすぐを3球続け、空振り三振。ガッツポーズで締めくくった。
「試合では高校時代もなかった」という4連投。登板前、着替えるためにロッカールームに戻ると、7回を1失点で投げ終えた辛島と顔を合わせた。「任せたぞ」と声をかけられ、「気持ちが入った」。
チームは今季2度目の4連勝で借金を1に減らした。松井裕自身は3日連続の16セーブ。リーグトップの日本ハム・増井、西武・高橋朋にあと1と迫った。「きのう3人で終われなかった反省を生かせた。前回より良いことを増やしていって、課題をなくしていきたい」と19歳の守護神。常に高みを目指す精神力が肉体の疲労を上回っている。