「交流戦、楽天３－１中日」（１２日、コボスタ）

　最後は楽天の若き守護神・松井裕に、中日打線は三者凡退に仕留められた。２年ぶり４度目の交流戦負け越しが決定。得点は藤井の一発による１点のみ。苦しむ打線への質問に、谷繁監督兼選手が首を振った。

　「またそれですか。まあ、きょうはほぼ同じところにチャンスが回りましたね」

　二、四、六回の得点機でことごとく同じ打者に回った。７番・エルナンデスだ。４打数無安打に終わり「今は調子が悪い。どんな投手が来ても打てないよ」と元気がなかった。

　この日、腰痛で出場選手登録を外れていた谷繁監督兼選手自身が再登録。ウオーミングアップから全体練習に参加し、フリー打撃やノックも問題なくこなした。「きょうも出る場面があれば出ていましたよ。しっかり準備はできています」

　最多出場の日本記録まで、あと１０試合。苦戦が続いた交流戦も残り２試合となった。節目を越えた和田は依然、好調。何より「捕手・谷繁」という存在感あるピースが戻ってきた。