楽天・嶋基宏捕手（３０）が１７日、出場選手登録を抹消された。この日、福島県内の病院で再検査を受けた結果「左第七肋骨（ろっこつ）骨折」と診断された。全治は４～６週間の見込みで、前半戦での復帰は絶望となった。

　嶋は１３日の中日戦（コボスタ宮城）で、ファウルチップが左脇腹を直撃。同日の検査では「左脇腹の打撲」と診断された。だが、回復の兆しがなかったことから再検査を受け、復帰までに時間を要することが判明した。

　捕手では伊志嶺が右足内転筋部分断裂で１３日に登録抹消されたばかり。１８日にも下妻を昇格させ、捕手３人制をとる方針だが、捕手の支配下登録選手は５人。そのため２軍戦は育成選手のセゴビア１人がまかなうという非常事態に陥った。

　大久保監督は「オレのハートも骨折だよ」と冗談めかし「全員野球でやるしかない」と努めて前を向いた。正捕手の離脱と、その影響で浮き彫りとなった捕手難。借金「１」からの巻き返しを図るチームに、衝撃が走った。