「イースタン、楽天７－１ヤクルト」（１８日、コボスタ）

　楽天のドラフト１位・安楽智大投手（１８）＝済美＝が先発し、公式戦初勝利を挙げた。プロ最長となる５回を投げ７安打無失点。「調子は良くなかったけど、大きな節目になる」と安どの笑みを浮かべた。

　毎回走者を背負う苦しい投球だったが、プロ入り後に磨いてきたフォークで切り抜けた。「高校の時は１００球に１球程度。プロに入って試合では初めて投げた」。新たな“ウイニングショット”で進化を証明した。

　直球の最速は１４２キロ。「今日は球速は出ないと思っていた」と冷静に自己分析。制球重視に切り替え、すべてセットポジションからの投球で、与四球は１。「これからの自信につながる」と小さく笑った。

　バックネット裏から見つめた大久保監督は「次は、速いボールを見たい」と注文をつけたが「スライダーは１軍でも通用する」と評価した。今季中の１軍登板の可能性は限りなく低いが、確かな成長を見せた１勝となった。