「オリックス０－８西武」（２１日、京セラ）　

　チームにとっては“天敵”でも、おかわり君にとっては“大好物”だった。二回だ。金子のフォークボールを西武・中村が捉えた。右翼席への先制ソロに「手応えはまずまず」とニンマリだ。通算８度目、６月中の到達は３度目となる２０号。頼れる主砲の一撃で流れをつかみ、金子を撃破した。

　２０１１年８月２３日に黒星をつけてから、その後は６戦４敗。昨季は３試合で１点も奪えなかった。立ちはだかる分厚い壁。それでも、中村は苦にしていない。これで金子から通算９本目。対戦投手別では最多だ。

　神戸入りした１８日は、１７日に２４歳の誕生日を迎えた菊池らを誘って、焼き肉でお祝いした。グラウンドでも白星を豪快にアシスト。単独トップの打点に加え、本塁打も日本ハム・中田に並んだ。

　２年ぶりの４カード連続勝ち越し。「主砲の一発でうまく先制できたね」とうなずいた田辺監督は「これで思い切ってぶつかっていける」と続けた。２３日からはソフトバンクとの３連戦。勢いに乗る強力打線が、今度は首位チームに襲い掛かる。