ＤｅＮＡの中畑清監督（６１）が２２日、恩師の激励を胸に泥沼脱出を誓った。１２連敗で迎えたこの日、練習を行った横浜スタジアムで「ミスターとお話させていただいたよ。きのうだったかな。激励電話だな」と、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督（７９）から“直電”があったことを明かした。

　２０日の広島戦（横浜）で、長嶋氏が監督就任初年度の７５年に記録した最長連敗１１を抜いた。「『先を越してしまい、すいません』って話したよ。『初めてミスターを越えることができました』ってね」とミスターとの会話の内容を話した。

　くしくも、２３日の巨人戦（東京Ｄ）は長嶋氏が観戦に訪れる。調子の上がらない古巣を「後ろが打たれて、ウチと似たような戦いをしている。結構、笑えない」と心配しつつ、「どんな形でもいい。目先の１つを勝つ」と力強く言い切った。

　テーマは“全員野球”だ。「キーマンは１５人くらい必要。最後はチームが一つになったところで打破できると思う。１人ではどうしようもない。みんなで結束する団結力を見せないといけない」と切実に訴えた。

　長嶋氏の前では１３年５月１０日の巨人戦（横浜）で７点差大逆転劇を披露したことがある。「心配してくれている。周りの人間が気を使ってくれている」。恩師に恩返しの勝利を届け、連敗をストップする。