キヨシ連敗大脱出「涙が出そう」
「巨人2-7DeNA」(23日、東京ド)
暗くて長いトンネルをついに抜け出した。DeNAが逆転勝ちで連敗を12で止めた。2日のソフトバンク戦以来、3週間ぶりの白星に中畑監督は「長かったな。なんか変なモノを感じる。巨人戦で止めることができた。涙が出そうなぐらい」と喜びをかみしめた。電話で激励を受けた恩師の巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が観戦する前で、ようやく白星を手にした。
投打が、この日はがっちりとかみ合った。試合前までの対戦成績が7打数4安打の“高木勇キラー”、ドラフト3位・倉本(日本新薬)が大当たり。0-2とリードを許して迎えた六回2死満塁で内角の直球を左前にはじき返す同点の2点適時打を放った。なおも満塁として、今度は代打・下園が中前へ2点適時打を放って勝ち越した。4番の筒香に約1カ月ぶりの一発が飛び出し、リリーフ陣もリードを守った。
選手会長の下園は試合前、ロッカーに選手を集めて約5分間のミーティングを行った。「勝ちたい、連敗を止めたいと先走っていた。流れを変えたかった」と、意図を説明。「気持ちで打った」と、勝ち越し打を振り返った。
「ここからどう明日につなげていくかが大事」と中畑監督。ようやく止まった連敗。失った分は、取り返すだけだ。