「マツダオールスターゲーム２０１５」（７月１７日・東京ドーム、同１８日・マツダスタジアム）のファン投票の最終結果が２６日に発表された。

　今年も、日本最速の男が夢舞台のマウンドに上がる。「ファンのみなさんに投票していただいて感謝しています。３年連続で出られるので、うれしいですね」。日本ハム・大谷は少しだけ表情を緩め、球宴出場への喜びを語った。

　新人時代の１３年から、３年連続での球宴出場。そして関根潤三以来、史上２人目となる投手、野手両方でのファン投票選出。今年も“二刀流”大谷の周りでは、さまざまな記録が生み出されている。

　だが、ファンが一番期待しているのは日本最速記録の更新だ。昨年の球宴第２戦（甲子園）で球宴最速の１６２キロを記録。その後、シーズンでも１６２キロを出し、０８年のクルーン（巨人）に並ぶ公式戦での最速記録にも到達した。

　今年は前人未到の記録が生まれるのか－。「あまり短いイニングを投げる機会がない。１イニングを全力でいける」と大谷。静かな口調に、記録更新への思いをのぞかせた。

　第１戦で先発した後の第２戦の野手出場に、栗山監督は「オレが決めるわけではないけど、チームでもやっていないことだから」と否定的。それだけに投手・大谷の投球に注目が集まる。「（球速は）持ち味だと思う。全力で期待に応えられるプレーをしたい」。

　この日の西武戦では六回にファンの投票に返礼する左前適時打。今年の球宴も、大谷翔平が話題を独占しそうだ。