ヤクルト館山「半泣き」2年ぶり復活投
「ヤクルト6-4巨人」(28日、神宮)
3度目の右肘手術から戻ってきた右腕の奮投にチームが一丸となり、ヤクルトが3位タイに浮上。2年ぶりに復帰した館山は勝ち星こそ逃したが、今季神宮最多の3万1531人のファンに復帰を祝福された。
2013年4月5日のDeNA戦(神宮)以来、814日ぶりの1軍マウンド。最初の打者・長野を3球で見逃し三振に切ると「半泣きだった」。序盤から再三のピンチを切り抜けたが、五回に高橋由に同点3ランを浴び無死二塁で降板した。
残した走者が犠飛で生還。そのまま終われば敗戦投手となるところを山田が救った。1点を追う五回無死一塁。左翼中段への14号逆転2ランだ。「試合前に円陣を組んで『絶対勝つぞ』と心を一つにした」。館山の復帰戦は、チームにとっても特別な1日だった。
いったん登録抹消し、7月10日DeNA戦(神宮)で先発予定。「1人で勝負しているんじゃない、仲間に包まれている感じがあった。課題は出たが、またやり返すことができるのは幸せ」。苦難を乗り越えた男の野球人生が再び動き始めた。