原G セ唯一の貯金&40勝1番乗り
「巨人7-4ヤクルト」(8日、東京ド)
ここから突っ走る。原巨人が打線爆発で、6月4日以来の3連勝。リーグ40勝1番乗りを飾ると同時に、唯一の貯金チームとなった。2桁安打も6月19日以来、13試合ぶり。3連覇中のリーグ覇者が、本領発揮の気配だ。
三回無死、相川の先制の左越えソロを皮切りに、四回1死満塁は杉内、立岡、井端が3連続適時打。五回1死から阿部の2試合連続本塁打が右中間に飛び出すと、八回1死一、三塁は立岡の左犠飛。先制、中押し、ダメ押し。攻撃の手を緩めず、12安打で大勝した原監督は「安心はできないが、流れとしては良くなってきた」とうなずいた。
6月30日以降、チームは無休の日々が続いている。当初、休養日とされていた3日、9日はいずれも全体練習が入り、このままいけば15日・DeNA戦まで、16連勤となる。「つなげていくひとつの段階を登ったとするなら、もう1段登る。従って、あしたも練習します」と指揮官。ここで緩めず、一気に突っ走る覚悟だ。
1ゲーム差につける2位・阪神と、10日から直接対決。今季のカギとなりそうなこの3連戦へ、9日はジャイアンツ球場で最終調整する。「年中無休でもいいんじゃないですか」と川相ヘッドコーチ。覇者が一気にギアを上げてきた。