原監督 女性問題で1億円支払っていた
【2012年6月21日紙面より】
巨人は、週刊文春が「原監督が元暴力団員に1億円払っていた」との見出しで報じた記事について20日、清武前球団代表が関与したことを示唆した。桃井球団社長は「今回の週刊文春の報道に清武氏が絡んでいるということは(原)監督もそう思っているし、私たちもそう思っているということ」と説明した。
球団は、原監督の問題を球団が初めて把握した2009年に詳細な記録を作成。球団の機密事項である記録を持っていたのは同社長、当時の清武代表、当時の原沢副代表(現球団代表)、当時の法務担当者の4人だけだった。
同社長は「原監督が女性問題で1億円を脅し取られた。そういう外形的な事実はこの時の記録をベースにしているのは間違いないというふうに思われます」と明言した。
清武氏は昨年11月11日に渡辺恒雄球団会長を批判する会見を行った。球団によると、同月18日に解任されるまでの間に同氏は、当時の部下らに球団内で「おれは原の弱みを握っている」「原と刺し違える」「徹底的に仕返しする」などと意味深な発言を繰り返していたという。
巨人は既に契約金超過問題の報道をめぐり、清武氏が内部資料を持ち出したのは確実と結論づけている。原監督は「清武さんへ」と題した声明文で「こんなことがなぜ、続くのか。清武さんのほかにいったいだれがいるのか」などとコメントしている。