松田が決めた!鷹50勝完全首位ターン
「日本ハム4-7ソフトバンク」(15日、帯広)
選手会長が決めた。同点の七回無死一、三塁で、ソフトバンク・松田が鍵谷の投じた外角高めスライダーを振り抜いた。高々と舞い上がった打球は、風にも乗り左翼芝生席に着弾。一塁ベース上でタッチアップに備えていた李大浩のすぐ後方で喜びを爆発させると、二、三塁間で三塁ベンチへ向かって何度も何度もガッツポーズを繰り返した。
「最悪でも犠牲フライで1点と思っていた。風にも乗ってくれて、最高の形になった。昨日負けていたし、今日の勝ちは大きい」
絶対に落とせない一戦だった。前日14日は1点差で惜敗。日本ハムに2・5ゲーム差に詰め寄られていた。負ければゲーム差を1・5まで詰め寄られるだけでなく後半戦へ向け嫌なイメージが残っていただけに、まさに値千金の一発となった。
頼もしい選手会長の一振りで、理想的に前半戦を締めくくった。今季の戦いを象徴する25度目の逆転勝ちで、両リーグ50勝一番乗り。前半戦は、パ・リーグ5球団すべてに勝ち越す「完全制覇」でのターンとなった。
2位日本ハムとは3・5ゲーム差。「みんなが集中力を持ってやってくれた。負けるより勝った方が当然いい」と工藤監督。北の大地で大きな白星をつかんだ工藤ホークスがVロードを突っ走る。