オリ谷473日ぶりH、2000安打へあと76本
「オリックス2-0西武」(20日、京セラ)
ベテランの激走が後半戦白星発進を生んだ。三回、岸の変化球をたたくと打球は三遊間へ。渡辺に好捕されたが、オリックス・谷は猛ダッシュで一塁セーフ。チーム初安打となった。
犠打で二塁へ進み、縞田の右翼線二塁打で先制ホーム。「必死です。何とか塁に出られるように。気持ちも入っていた」と激走の場面を振り返った。
昨年4月3日・楽天戦以来の快音だった。今季初安打で、2000安打へ残り76本とした。今季は6月11日に昇格も、同16日に再調整のため抹消。2軍で打席数を積み、満を持しての再昇格だった。
巨人時代に5度の優勝を経験した42歳は、精神的支柱だ。先制打の縞田は「谷さんが全力疾走してくれて、僕らもやらなきゃという気になった。あの場面で結果を出せてうれしい」と声を弾ませた。
福良監督代行も「佳知が打ってよかった」と笑顔を浮かべた。谷も「これからもヒットを意識したい」。チームにとって意義のある1勝となった。