原巨人たった一夜で借金生活に逆戻り
「阪神2-1巨人」(21日、甲子園)
勝負は紙一重だった。巨人打線は序盤の好機を生かせず、メッセンジャー攻略に失敗。首位にいながら、一夜で借金生活に逆戻りとなった。原監督は「ここ1本、ですね。(メッセンジャーに)結果的に0点で抑えられているわけですから」と、悔しさを押し殺した。
メッセンジャーに対し、四回まで6安打。逆方向狙いの打撃を徹底し、何度も好機をつくった。だが、一回2死満塁では阿部が右飛。四回無死一、二塁ではバントシフトの裏をかいて加藤がバスターを仕掛けたが、痛恨の二ゴロ併殺となった。
メッセンジャーは10日の対戦では六回までに4点を奪って勝利。この日はあと一歩で崩しきれず、川相ヘッドコーチは「尻上がりに良くなる投手。勢いに乗る前に何とかしたかったけど攻めきれなかった」と悔やんだ。
ただ、ショックを引きずっている時間はない。22日はカード勝ち越しをかけた一戦。阿部は「打てる時もあれば、打てない時もあるから」と切り替えを強調し、帰りのバスに乗り込んだ。