オリックス谷 751日ぶりタイムリー
「オリックス4-1西武」(21日、ほっと)
心地いい夜風と、ファンの「佳知コール」に酔いしれた。かつての本拠地・ほっともっと神戸で、オリックス・谷が久々のお立ち台。「声援が力に代わり、打つことができた」と応えた。
絶好のチャンスは初回、いきなり訪れた。押し出し四球で1点を先制し、なおも2死満塁。谷は菊池の初球、151キロを捉えて右翼線へ2点適時二塁打を放った。
適時打は巨人時代の2013年6月30日・ヤクルト戦以来、751日ぶり。今季初安打の前日に続き、得点に絡んだ。「みんないいつなぎをしてくれたので、チャンスを逃さないようにと思っていた。勢いでいけた」と振り返った。
六回に左前打を放ち、13年7月10日以来のマルチ安打。通算2000安打へ残り74本となった。「まだ全然近くないから意識できない」と笑うが、このペースで打てば今季中の達成も夢ではない。「1打席ずつ大事に。それでヒットが出れば、徐々に(残りが)減っていく」とうなずいた。
CS進出を諦めていないチームにとって、3位・西武に連勝は大きい。今季、谷が1軍にいる試合は交流戦も含め6戦全勝。福良監督代行も「佳知の一打が大きかった」とたたえた。谷も「これを続ければ、3位も視野に入る。1戦必勝しかない」と表情を引き締めた。