中畑DeNA“虎モグラたたき”に闘志
心境は家康だ。DeNAの中畑清監督(61)は23日、阪神と24日からの甲子園3連戦、巨人と28日からの松山、京セラDでの3連戦を控えて大阪入り。「上位2チームとの、“大坂夏の陣”。そういう気持ちでいきたいね」と位置づけた。
後半戦早々の3連敗で首位から4位に転落した。まずは代わって首位に立った阪神との3連戦。「モグラたたきだよ。0強6弱にする。取り残されないためには首位にいるチームをどうたたいていけるか」と虎ならぬモグラたたき宣言だ。
策は講じる。右膝の裂傷が癒えた石川を7日以来の先発に戻し、1番中堅で起用。今季阪神戦打率・346の好相性も買って先陣役に指名した。梶谷を3番に戻す布陣は開幕と同じ。「原点回帰する」と明かした。
先発陣には背水の陣で臨ませる。2軍調整中のモスコーソが復帰準備完了。「ダメなら入れ替えることになる。そういう緊張感をつくりたい」。5月以降9戦未勝利の山口、6月以降6戦未勝利の井納。今季は“聖域”とされたローテ投手も例外なく対象にする。
「この6試合、五分以上でいかないと、中心になれない。取り残される。苦しむけど、苦しんだゲームで勝ちをつくれば勢いがつくよ。外弁慶になる」。大坂夏の陣を制し、セ界の中心で勝ちどきを上げる。