「阪神３-０ＤｅＮＡ」（２４日、甲子園）

　息詰まる投手戦を演じながら、最後は完敗だった。ＤｅＮＡ・中畑監督は「敵を褒めちゃいけないけど、井納との違いが出た。藤浪のピンチでの闘争心はすさまじいものがあった」と脱帽した。

　井納は七回２死まで無失点と好投していた。しかし、ここから今成の安打の後、江越への甘く入ったフォークを左翼席に運ばれた。「負けたら一緒。こっちの打線が苦しんでいるなら、僕がゼロに抑えないといけない」と唇をかんだ。

　「井納は七回途中までのピッチングは素晴らしかった。でも素晴らしいではダメ」。エース候補の勝ちきれない姿に、指揮官は手厳しい。後半戦再開から、勝ち星なしの４連敗。「もうあしたに切り替えている。全力で取りにいく」。このまま落ち込むわけにはいかない。