大谷、母校の甲子園何とか祝福11勝目
「西武6-13日本ハム」(24日、西武ド)
甲子園行きを決めた後輩たち同様に、日本ハム・大谷が粘りで勝利をつかんだ。「(調子も)良くなかった。5失点はちょっと多い」。四回に中村にソロを浴びると、4点リードの五回は先頭への四球から1死満塁の危機を招き、中村に同点満塁弾を許した。
「行かないでほしいと思って(打球を)見ていました」という大谷だが、ここから切り替える。「粘っていけばチャンスはあると思った。打たれた後もショックはなかった」と後続を抑え、六回は2三振を含む三者凡退で流れを引き寄せた。
この日、母校・花巻東が岩手県大会決勝で延長十三回の熱戦を制した。「普段は見ないですけど今日は特別」と練習中に試合中継を見た大谷。「素晴らしい試合。戦う姿勢というか、野球の本質で勉強になった」と後輩たちから刺激を受けた。
「僕は粘るというほどのものではない」と反省しきり。昨季に並ぶ11勝目も「悔しい気持ち。もう1回、向かっていく気持ちで、全力で臨む」と大谷。チームの連敗を止め、勝負の夏での本領発揮を誓った。