キヨシの代打攻勢でDeNA後半戦初星
「阪神2-5DeNA」(25日、甲子園)
執念の采配にDeNAナインが応えた。「後半戦で初体験なので、興奮しちゃいました」。後半戦初、10日ぶりの勝利を喜ぶ中畑監督。勝ちをもぎ取ったのは早い仕掛けからだった。
まだ五回だった。2点を追っていた。1死一、三塁の好機に、2失点の先発・砂田に代打・柳田を起用。柳田は倒れ2死となったが、続く1番・松本への代打・桑原が中前適時打。さらに2死満塁とし、後半戦13打数1安打と不振だった梶谷が逆転の2点適時打を放った。
「チャンスがあれば一気にいくつもりだった。マツ(松本)が岩崎君に合っていなかったから、勝負すると決めていた。2アウトからクワマン(桑原)のタイムリー。いけるという空気ができた」。
代打策を解説する指揮官。起用に応えた桑原は「展開であるかなと思って気持ちを整えていました。貢献できるチャンス。結果を残そうとプラス思考だった」と振り返った。
後半戦を前に中畑監督は話していた。「連敗したら、早く勝ち試合をつくる方法をやってもいい。先発にこだわらず、中継ぎを使い果たしても、山崎(康)までつなぐ。優勝の匂いを残しながらやりたい」。中盤の代打攻勢は勝負手の1つだった。
これで権藤博氏を抜いて球団単独4位となる通算220勝。「それよりも、きょうの1勝のほうがよっぽど大事だよ」。まだまだ上位に食らいつく。