箕島オール2年生で敗戦…我慢の差
「高校野球・和歌山大会準決勝、智弁和歌山6-1箕島」(25日、紀三井寺)
和歌山大会では智弁和歌山が箕島を下し、2年連続の決勝進出を果たした。甲子園歴代最多の63勝を誇る高嶋仁監督(69)の投手起用、配球の読みがズバリ的中。オール2年生のスタメンで挑んだ箕島打線を1点に封じ込めた。
我慢の差-。箕島の尾藤強監督(45)は「勝負どころで我慢できなかった。大量失点のパターン」と唇をかんだ。智弁和歌山打線に与えた計8四死球が致命的な大量失点につながり「我慢すべきとこ、攻めるところのメリハリがなかった」と言う。
だが名門復活に向けて確かな収穫もあった。「勝つために」起用したオール2年生のスタメンが力の差、野球力の差を痛感したことだ。「この夏、智弁(和歌山)に負けたことが転機になったと言えるようなストーリーをつくっていかないといけない」と尾藤監督。「今の状況なら子供たちはどんどん吸収する。練習したい」と前を向く。
「本当の意味で箕島復活のため、意味のある敗戦になるように」と新チーム結成へ、この1敗をムダにはしない。