又吉背信…中日6連敗で自力V消滅

 「中日2-3阪神」(29日、ナゴド)

 左中間を突き破る打球が、竜党の希望も切り裂いた。同点の9回。2イニング目に突入していた中日・又吉が、江越に投じた初球だ。マウンドでは右腕が、ベンチでも谷繁監督兼選手が天を仰ぐ。続投が実らず、今季2度目の6連敗。「イニングをまたいだ理由は戦略的なものがありますので」。指揮官はグッと口を結んだ。

 ついに自力優勝の可能性が消えた。「それは数字上のことだから。勝てば、また変わります」。谷繁監督兼選手の言葉通り、終わったわけではない。だから視線を落とさなかったが、借金は最多の13まで膨らんだ。

 「選手それぞれがやるべきことをやる。それしかないと思います」。残り50試合。まだ死ねない。まだ諦めない。うつむいていい理由など、どこにもない。

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