「オリックス７－２日本ハム」（３０日、わかさ）

　日本ハム・大谷翔平投手が、七回、代打で登場した。中田、近藤の２者連続本塁打で５点差となって左翼の日本ハムの応援が徐々に盛り上がりを見せ、２死後、二刀流が打席に立つと、大きな歓声が沸きあがった。

　初球、山崎福の直球をファウルし、２球目は内角低めの直球を見送りボール。２ボール１ストライクとなり、４球目、外角低めの直球を自信を持って見逃した。きわどいコースもボールの判定。３ボール１ストライクとなり迎えた５球目、直球を捉え、鋭い打球は安達の正面に。遊ゴロに倒れた。

　試合後は今後の打撃への手応えを明かした。「しっかり見極められている。進歩はしています」。ボール球は振らず、甘い球を積極的にスイングできたことを自ら評価した。

　２４日の西武戦に先発後、今カードは二刀流ローテーションで野手出場カードだった。打率１割台の打撃の状態を見て、３試合代打となった。首位ソフトバンクと６・５差。優勝争いへ負けられないことで栗山監督は「ここまで来たら、状態のいい選手を使う」と話し、状態優先のスタメンオーダーを組んだ。

　３連戦は３試合代打で出場し２打数無安打。安打は出なかったが、この日の遊ゴロの感触を今後のスタメン復帰へのきっかけにしたい。