キヨシDe後半戦初連勝で4位浮上

 「DeNA2-1広島」(1日、横浜)

 キヨシ野球が息を吹き返した。「スリリングな野球。ハラハラドキドキ、いい感じの野球だね。勝ったから余計にいい。最高!」。DeNAは継投で1点を守り切り、後半戦初の連勝、カード勝ち越しで4位に浮上とあって、中畑監督の声も弾んでいた。

 まずは4月26日以来の先発となる高崎が、毎回走者を許しながら粘りの投球で5回1失点。その背中に同点の五回1死二塁から、梶谷が勝ち越しの中前打で応える。すると中畑監督は好投の高崎に代えて、同じくこの日1軍に昇格した須田を2番手として送った。

 「(高崎は)あのあたりが限界かなと、次の登板へ力を温存しながらね。あそこは思い切って代えました」。その起用に、5月31日のロッテ戦以来の登板となる須田が、2回を無失点の内容で答えを出した。

 故障者は続出している。左太もも裏痛の石川、右肩の張りがある井納を抹消。さらにこの試合で、八回に代打で登場した後藤が空振り時に右股関節の周辺を痛めて交代。抹消となることが決まった。

 それでも中畑監督は「みんなでカバーし合うしかない」と前を向く。全員一丸が持ち味のキヨシ野球。「いい1勝だと思う。ただの1勝じゃないな」。みんなで勝ち取った1勝を足がかりに、再び横浜に熱い風を吹かせる。

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