ヤク山中 沈まぬサブマリン5戦5勝
「阪神0-5ヤクルト」(2日、甲子園)
サブマリンがヤクルトを首位に引き上げた。先発の山中が自己最長の7回を投げて無失点の好投で阪神に連勝。山中は球団では2009年の館山と松岡以来となる開幕5連勝。さらに開幕5戦5勝は1958年に金田正一が9戦9勝して以来57年ぶりという歴史的な白星だった。
「5連勝は気にせず一人一人打ち取っていく気持ち」でマウンド立った山中。初回、四回、六回に得点圏に走者を置いたが粘りの投球で切り抜けた。特に初回は2死満塁のピンチで今成を中飛に打ち取って脱出。「あそこで抑えたのが大きかった」と、そこから波に乗った。
「今日は真っすぐがよかった。しっかり制球できていて、変化球も生きた」と振り返る好投。球速は130キロを超えないが、球をいかに遅く見せるかを一番のテーマにしており、「フォームで強弱をつけたり、投球の間も意識している」ことが好調の要因の一つとなっている。
400勝投手の金田氏以来の記録には「ボクみたいなのが肩を並べていいのかな。それより、勝利に貢献していくだけです」と照れ笑い。真中監督は「山中は苦しい場面もいっぱいあったが、根気よく七回まで投げた。それに尽きる」と絶賛した。サブマリンの浮上は止まらない。