松井裕、楽天球団タイ記録22S
「オリックス0-3楽天」(2日、京セラ)
楽天の19歳ストッパーが球団記録に並んだ。3点リードの九回に登板した松井裕は、味方の好守にも助けられて無失点締め。12年に青山がマークした球団記録の22セーブ目を挙げ「点を取ってくれた野手の方、つないでくれた先輩ピッチャーの方に感謝したいです」とはにかんだ。
2日前に2イニング、51球を投げた。この日も「疲労はゼロではなかった」と振り返る。それでも17球中15球が直球。「右打者のファウルが一塁側にいっていた。ボールはいってなくはないなと思った」とグイグイ攻め、最速は147キロをマークした。
この日、試合前練習中に異例のブルペン入り。「フォーム、リリース位置を確認した」。前回登板で4四球とばらついた制球を修正して臨んだ。試合後にはノートをつけている。「思ったことや試合の中で悪かったことを書く。いいことは、感覚で覚えていることが多い」。勝敗に直結するポジションで日々、反省を欠かさない。
創設11年目とはいえ、球団史に名前を残した。それでも「そこを目標にはやっていない。まだ試合もあるし、そこに向けた思いの方が強い」ときっぱり。20歳以下のシーズンで最多セーブは95年・平井正史(オリックス)の27。残りは50試合。新たな記録も視界に捉えた。