ハム大谷が逆転被弾…岸に投げ負けた
「西武2-1日本ハム」(11日、西武ド)
日本ハム・大谷が雪辱を期したマウンド。だがその結果は、わずか1球の失投で暗転した。1点リードの七回1死二塁。メヒアに対して投じた2球目のフォークが落ちずに、真ん中高めへ入る。振り抜かれた打球は左翼席上段へと消える逆転弾となった。
「今日の調子を象徴している感じでしたね」。大谷は痛恨の1球を、そう振り返る。「今日は一番悪かったです」と立ち上がりから変化球の制球が定まらず、直球中心の投球を余儀なくされていた。
前回7月24日の対戦で満塁打を含む2本塁打を浴びていた中村には「前回は真っすぐを打たれているので、それで押し切れたのは良かった」と四回の2打席目、そして六回の3打席目と直球で2打席連続空振り三振を奪いリベンジを果たす。
それでも「ただ単に真っすぐを強く投げるだけ。ピッチングになっていなかった」と反省の言葉が並び、「(中村にも)試合の内容で(借りを)返せれば良かったんですけどね」と敗戦への悔しさが右腕を支配した。
8回2失点も、自身今季初の連敗で3敗目。それ以上に6連戦初戦を落とした意味は大きい。ただ「あの1球の意味は、あいつも分かっている。これからに生かせばいい」と栗山監督。エース対決で分かれた明暗。1球の重み。今は敗戦から学び、前へ進むだけだ。