光成初完封!西武高卒新人で松坂以来
「西武7-0ロッテ」(23日、西武ド)
ホッとしたような笑みで、若獅子は歓喜の時を迎えた。ドラフト1位の高橋光が初完封を飾り3連勝の3勝目。西武の高卒新人では1999年の松坂大輔(現ソフトバンク)以来で同じプロ4戦目の達成。球界では2012年の武田翔太(同)以来20人目の快挙だ。「野手の方が守って、打ってくれたおかげ」とナインに感謝した。
力のある真っすぐとフォークを軸にロッテ打線を抑え込んだ。だがこれまでファームでも完投経験はない。それだけに九回はスタミナ切れ寸前で、1死一、二塁のピンチを招いた。それでも1球ごとに起こるファンの大歓声に勇気をもらった。「声援で腕を思い切り振ることができた」。最後127球目は代打福浦への147キロ直球勝負。二ゴロに仕留め、被安打6で今季チーム初完封だ。
かつて群馬から父親に何度も所沢に連れてきてもらい、レオ戦士のプレーに「プロ野球選手になりたい」との思いを募らせた。だからこそ今度は自分が子どもたちに「夢」を与えたかった。「夏休みも最後だし、いいところを見せたい」。その言葉通り、最高の投球を披露した。
CS進出を争うロッテに勝ち越し、3位に再浮上。高橋光は「もっとチームに貢献したい」ときっぱり。18歳が2年ぶりCS出場への救世主となる。