楽天・大久保監督が辞意表明

 楽天・大久保博元監督(48)が29日、今季限りでの辞任の意向を明らかにした。コボスタ宮城での西武戦前に取材に応じ「(責任を取るという)覚悟は持っている」と口にした。チームは28日に自力でのCS進出の可能性が消滅。近日中にも球団側と話し合う予定だが、三木谷浩史オーナー(50)は来季続投の意向で、球団側は慰留に務める方針だ。

 大久保監督が、成績低迷の責任を取る意思を示した。練習前の室内練習場。「ファンの皆さまに悔しい思いをさせている。その責任はオレでしょ。残り30試合あるので全力で戦う」と、落ち着いた表情で心境を語った。

 星野前監督の後を継ぎ「常勝軍団をつくる」と臨んだ今季。その思いとは裏腹に低迷している。6月から銀次、藤田、嶋ら故障者が続出し「勝負」と位置づけていた夏場に失速。負け始めると歯止めが利かず、2度の8連敗を喫し、28日には自力CS進出の可能性が消滅した。

 オーダー、選手起用において、三木谷オーナーの現場介入が重なり、現場が混乱したことは一度や二度ではない。自身の目指す野球が完遂できなかったとも言えるが、それでも大久保監督は「(作戦面の)最終決断を下すのは監督であるオレ」と言い切った。

 辞意を固める指揮官に対し、球団側は慰留に努める方針だ。三木谷オーナーも続投の方向性を示しているといい、球団幹部は「監督も責任を背負ってしまったのだろう。球団としては、今の方向性を継続していくことを考えている」と話した。立花球団社長は「(辞意は)本人から聞いていない」と話すにとどめた。近く行われる話し合いで、続投を要請する方向だ。

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