G原監督大胆采配で5点差逆転、3連勝

 「巨人9-5中日」(30日、東京ド)

 大胆采配で一気に攻めた。巨人が5点差をひっくり返して3連勝。原監督は「5点ビハインドの中、少々開き直っていったところに勝因があった」と打線爆発に笑顔を見せた。

 5点を追う三回、3点を返し、なお1死満塁で小林に代えてアンダーソンを送った。ベンチ入りの捕手登録は小林と加藤の2人だけ。リスキーな交代劇だが「5点ビハインドが最大のリスク。攻撃を重視した」と指揮官。結果、アンダーソンは凡退したが、続く田口の代打・隠善が2死満塁から一塁へ2点適時内野安打。5点差を1イニングで追いついた。

 勝負を決めたのは村田だ。五回1死から右翼席に放り込んだ勝ち越しソロは、13年連続2桁本塁打となる今季10号。片岡にも2発が飛び出し、「すべて貴重なホームランでした」と原監督。長短織り交ぜた13安打の快勝劇に上機嫌だった。

 2番手捕手の加藤にアクシデントがあった場合、阿部がマスクをかぶることが想定されていた。残り試合が少ない中での総力戦。負けが許されない一戦を制し、中日戦の3タテに成功した。9月1日からはヤクルト戦。前回対戦で3タテを食らった相手と再戦する。「何とかやり返さないといけない」と村田。3連勝で勢いづいた巨人が、ラストスパートでてっぺんにたどり着く。

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