西武・高橋光がプロ初勝利から4連勝
「楽天3-15西武」(31日、コボスタ)
プロ初のスライド登板にもスタイルを乱さなかった。西武・高橋光が5回2失点で4勝目を挙げ、8月9日のプロ初勝利から4連勝。パ・リーグ高卒新人投手の月間4勝は1999年の松坂(現ソフトバンク)以来、16年ぶりの快挙。リーグ唯一の月間4勝を挙げ、月間MVPの最有力候補に躍り出た。
初のスライド登板に加え、雨でマウンドがぬかるむ悪条件。「雨も降っていて慣れない状況だったけど、野手の皆さんに助けていただいて粘り強く投げることができた」と3位浮上を導いた新人右腕は大量援護に感謝した。
武器の直球で押した。初回、先頭・島内を全て直球で攻めて二ゴロ。2死後にペーニャに二塁打されたが、ウィーラーも直球で打ち取った。三、四回のピンチでは変化球も織り交ぜて無失点で切り抜けるなど、前回登板でプロ初完封勝利を飾った手応えを生かした。
五回に2点こそ失ったが、雨中戦での対応力も光った一戦。勤勉さも際立つ。「いろいろ勉強したいので」と先発時以外もベンチ入りし、相手観察に余念がない。スコアラーの協力を仰ぎ、研究も重ねる18歳。次回先発予定は6日のロッテ戦。中5日もプロ初となるが、軽々と乗り越えそうだ。