「ソフトバンク５－６楽天」（４日、ヤフオク）

　楽天・松井稼が“ゴジラ”に並んだ。２点を追う八回、先頭で打席に立ち中前打。元ヤンキース・松井秀喜氏に並ぶ日米通算２６４３安打。日本人５位タイの記録となり「まあ、秀喜さんですからねえ」と感慨深げに話した。

　ともに米国でプレーした２人。「技術的なアドバイスはなかった」と振り返るが「ケガをした時に相談させてもらったりした」と松井稼。節目の１本にも、打者としてのタイプが違うことから「単純に比べられるものではない」と謙遜した。

　この一打が逆転への呼び水となった。続くペーニャが四球で無死一、二塁。ここからウィーラー、銀次の連続適時打で３点を奪った。「チームの勝ちにつながって良かった」。ここまでわずか３勝と苦手のソフトバンクへの勝利を喜んだ。

　大久保監督は「相手のお株を奪うというのはこういうことを言うんだな。今年一番の会心の試合」と満面の笑み。ベテランの“メモリアル安打”をきっかけに首位チームにひと泡吹かせ、チームに活気が戻った。