「日本ハム２－１３ソフトバンク」（９日、札幌ドーム）

　勝利の女神に愛された男が、またも勝った。ソフトバンク先発のバンデンハークが６回を投げ７安打１失点。自身が持つ新外国人投手の開幕連勝記録を更新する８勝目をマークした。

　初登板の札幌ドームで６回１失点と好投。「とてもいい球場だし、多くのファンの前で楽しんで投げられた」。１５０キロを超す速球を主体に７三振を奪った。「（打線が）早い回からたくさん点を取ってくれたし、高谷がいいリードをしてくれた」とチームメートに感謝することも忘れなかった。

　これで、外国人投手の来日初登板からの連勝記録も塗り替えた。０９年から１０年にかけて７連勝したソフトバンク・ファルケンボーグを上回った。

　打線も１７安打で１３点を奪う猛攻で、８０勝に到達。優勝へのマジックはついに１桁の８となった。それでも主将の内川は昨季終盤の失速を念頭に「ゼロになるまで気を抜かない」とナインの思いを代弁する。投打に加え、精神的にも隙がないチームに遮るものはなさそうだ。