オリックスの谷佳知外野手（４２）が今季限りで現役を引退することが１２日、分かった。球団関係者によると、既に本人から引退の申し入れがあり、近日中に発表される。

　今季はここまで１０試合の出場で２６打数４安打、打率・１５４にとどまっていた。通算２０００安打まで残り７３本に迫っているが、谷は「このままいっても現実的に考えて無理だと思った。球団と話し合い、最終的に自分で決めた」と胸の内を語った。

　巨人からオリックスに移籍し、２０００安打達成をモチベーションにしていた。ただ故障などもあり、試合に出場する機会は激減。今年６月に同世代の中日・和田が２０００安打を成し遂げた時には、焦りもあった。

　それでも諦めずに２軍でプレーを続けたが、現状を受け入れ、引退を決断した。「悔いはない。自分の中ではいい野球人生だった。プロ野球生活は楽しかった」とすっきりした様子。妻の亮子さんには「報告した。俺が決めたことだからという感じ（の反応）」と話した。

　今後については現時点では未定だという。球団はリーダーシップを高く評価しており、指導者就任を要請することも検討している。