ハム佑が今季初星!ソフトBのV止めた
「ロッテ2-4日本ハム」(16日、QVCマリンフィールド)
ソフトバンクの胴上げを日本ハム・斎藤佑の力投で阻止した。今季最長6回を投げ、5安打1失点で今季初白星。試合終了の瞬間、ベンチを飛び出すと、爽やかな笑顔で仲間とハイタッチを交わした。
「2桁勝利をしている投手がたくさんいる中で、皆さん、たかが1勝と思うかもしれないですけど、僕にとっては価値ある1勝です」。充実感に浸り、昨年9月29日以来の勝利の味をかみ締めた。
初回から飛ばした。最速142キロの直球を少なめに、決め球のフォークを多投した。立ち上がりから五回まで毎回走者を許す内容も要所を締めた。
勝敗次第ではV逸が決まる一戦。大事なマウンドを託されたが「(優勝の)重圧より自分にかけた重圧の方が大きかった」。とにかく勝ちたかった。降り続く雨も気にならないほど必死だった。三振は0でも、打たせて取る粘りの投球でロッテ打線を抑えた。
今季途中に中継ぎへ配置転換された経験が生きた。先発時とは違いペース配分は考えない投球。目の前の打者に、出し惜しみせず決め球を駆使して抑える術を改めて学んだ。
栗山監督は「攻めることを忘れなかった。結果を残した人は次もいく」と今後のローテ入りを示唆。CSでの“秘密兵器”になる予感がする。