長野よ、奮起せよ!原監督が猛ゲキ
巨人・原辰徳監督(57)が16日、広島空港で取材に応じ、不振の長野久義外野手(30)に奮起を促した。打席での覇気のなさを指摘し「『さあ見てろ』という気持ち、プロ意識、そういうものがない。結果が出るまでは威風堂々としてほしい」と注文をつけた。
広島戦の零封負けから一夜明け、自ら長野の話題を切り出した。「新聞に、長野の談話が出ていなかったな。反省の弁があるかと思ったら」。前夜は3打数無安打1併殺。ブレーキになった5番打者をチクリと刺した。
今季は打率・240、13本塁打、43打点。入団時からその能力を高く評価する指揮官からすれば、物足りない成績であることは間違いない。特に好機での消極的な姿が気になっているようで「スポットライトを浴びた時、『さあやるぞ』と思っている感じがない」と首をひねった。
引き合いに出したのは、女子レスリングの吉田沙保里だ。個人戦200連勝で世界大会16連覇を飾った女王の名前を挙げ「200連勝している人が泣くんだから。勝負は常に新鮮。常に崖っぷちのところにいるんだろうね」と、女王のハングリー精神、相手に向かう強い姿を長野に見習うよう求めた。
期待が大きいからこその猛ゲキ。背番号7の奮起なくして、逆転Vは果たせない。