巨人逆転Vへライアン撃ちで鬼門突破
「ヤクルト3-6巨人」(18日、神宮球場)
巨人が逆転Vへ、望みをつないだ。大一番でメスを入れた打線が機能し、ツバメ退治に成功。首位ヤクルトに1ゲーム差、2位阪神にゲーム差なしと迫った。原監督は「ミスをみんなでカバーした。(この1勝は)非常に大きいですね」と、満足げにうなずいた。
新たな持ち場を与えられた選手たちが、それぞれ役割を果たした。5番起用のアンダーソンが二回に7号先制ソロ。2番に入った立岡は、五回に決勝の2点二塁打を放った。そして、7月4日以来の1番となった長野も、六回に貴重な中前適時打。指揮官の思い描いた通りに、ゲームが進んだ。
3点リードの七回は山口、マシソン、沢村の必勝リレーをつないだ。9月に入り、山口とマシソンは不安定な投球が続いていたが、負けられない大一番でいずれも三者凡退でピシャリ。沢村も3人で抑え、強打のヤクルト打線を寄せつけなかった。信念を貫き、選手を起用した指揮官は「見事!パーフェクトだね」と絶賛した。
ヤクルト戦の連敗を5でストップ。上位陣が総崩れのなか、価値ある1勝を挙げた。だが、長野は「こういう(混戦の)状況なんで。またあしたも頑張ります」と笑顔を封印。次の試合も、チーム一丸で勝ちにいく。